戦後の高度経済成長を成し遂げた日本が、第二次経済成長の軌道を描き始めた1981(昭和56)年、社会福祉法人「柊野福祉会」は、小さな双葉を付け咲き始めました。時あたかも「団塊の世代」と呼ばれた私ども戦後世代が、経済・社会・文化その他あらゆる分野で大きな影響力を持ち、日本全体をも改造し始める時期でもありました。
初代理事長杉本豊造は、この上賀茂・柊野の地に私財を投じ特別養護老人ホーム「ヴィラ上賀茂」を開設、高齢者福祉の世界に参入したのが1984(昭和59)年であり、この間、「柊野福祉会」は、高齢者福祉の一層の拡充を目指して、積極的な施設の運営に取り組んでまいりました。
2000(平成12)年4月1日からスタートした「介護保険制度」は、国を挙げての高齢者介護における一大転機となり、「措置」から、「契約」へと大きく舵が切られました。高齢者福祉の状況は大きく変化し、施設介護から居宅介護重視へ、全室個室のユニット型特養へ、小規模多機能型事業への模索等々、止まるところを知らない高齢者福祉の時代といえるのではないでしょうか。このような中、2006(平成18)年地域密着型小規模多機能型事業所を開設し、2008(平成20)年には、認知症対応型共同生活介護(認知症高齢者グループホーム)の運営を開始しました。また、グループ会社のアーバンスタイルケア㈱は、介護付有料老人ホーム「アーバンヴィラシリーズ」を開設いたしました。
日本の経済・文化・社会を支え続けてきた「団塊の世代」が、いよいよ高齢化社会の中心を構成する時代となってきました。我々、柊野福祉会グループは、このような日本の現状を先取りすべく超少子高齢社会時代と前向きに対処していく覚悟です。超少子高齢化時代を迎えた今、「柊野福祉会」は、法人の目的として掲げております「誰でもが、自分らしく暮らして行ける環境や社会の仕組みを皆で創りましょう」という果てしないゴールを目指して、より一層努力してまいる所存です。今後とも、変わらぬご支援ご指導をお願い申し上げましてご挨拶とさせていただきます。